ダビデは、主の前で、力の限り踊った。ダビデは亜麻布のエポデをまとっていた【2サムエル6:14】
サウルの娘ミカルは、夫が、神の箱の前で踊っているのを見て、心の中で彼をさげすみました。ミカルは、自分の父のように、ダビデが王としての威厳を守るべきだと信じたのです。しかし、ダビデの考え方は違っていました。神の臨在のうちに、何の良い点もない自分が、さもしく、侮蔑を受けて然るべきものと、ダビデには見えたのです。王座についたダビデはイスラエルの支配者ではありましたが、神の箱を前にすれば、自分も家来たちと変わらない身分に過ぎなかったのです。
神に拒絶された後でさえ、サウル王は、預言者サムエルに民の前で自分を賛辞するよう求めて、面目を保とうとしました。そして今、ミカルは同じ間違いを犯していました。宮殿で生まれたミカルは、ダビデが、神の臨在のうちに、王の威厳を受けるに値すると考えたのです。おそらく、父親のように、ミカルも自分の威厳を保つことばかり考えていたのでしょう。このような考え方は、実に不毛なものです。本物の権威を振るうものは、こうではありません。そのような人には、気高さはなく、自分の地位を守ろうと汲々とすることもなく、むしろ、優しく、神の前にへりくだっていて、民の模範となるようなものです。
ウォッチマン・ニー、『よろこびあふれる心』
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。