モーセは急いで地にひざまずき、伏し拝んだ【出エジプト記34:8】
モーセははじめに礼拝し、次に祈ります。神の道の正しさを称えた上で、神の恵みを求めます。私たちと違って、モーセは、神が一度、決められたことを覆すようなかたちでの恵みを求めたことはありませんでした。私たちはしょっちゅう、神に対し、働き方を変えてくださるようにと懇願します。神のやり方をよく考えることもなく、私たちは口さえ開けば、神にこの重圧、あの病気、どこそこの家庭の問題を取り除いてくださいと、お願いばかりしています。こんな形でいくら祈っても、それは神に礼拝することにはなりません。
私たちは神の前に自分の居場所を見失いました。私たちは自分自身を大切にしすぎています。モーセはそうではありませんでした。祈る前にモーセは、神が自分の支配者であることを認め、頭を垂れて、神のやり方を受け入れました。その後で、はじめてモーセは、神の目のうちに恵みがあるなら、神はご自分の民の中を登って行かれるようにと祈りました。神のやり方を受け入れたからと言って、祈りが不要となったり、恵みを拒絶することにはなりません。しかし、そこには順序というものがあります。まず初めに神に降伏し、それから神に祈ることです。祈りは自分の意図の表れであってもよいのです。祈りの前には礼拝があり、それは、神の御心を受け入れることです。
ウォッチマン・ニー、『よろこびあふれる心』
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