主はひとりの人を彼らにさきがけて送られた。ヨセフが奴隷に売られたのだ【詩篇105:17】
旧約聖書に多く現れる神のしもべの典型として、おそらくもっとも完璧だったのはヨセフでしょう。とは言え、聖書には、その人格には欠点が見られなかったように描かれていますが、彼は実際には安楽な人生を送ったわけではないことは誰もが知っています。比較的若い年ごろから、彼の人生は苦い試練の連続でした。彼は不正な行いのために何度もひどい目にあってきました。自分は誠実であったにもかかわらず、彼の人生は次々と災難に見舞われました。
彼の災難はいつ、始まったのでしょう?間違いなく彼の夢からです。夢の中で、彼は神が何をしようとしているかを悟り、神の御計画の中の自分の役割を理解しました。彼の夢からすべてが始まったのです。それは霊的な視覚です。その視覚により、彼は、兄弟たちには見えなかったものを見たのです。『あの夢見る者がやって来る』と、兄弟たちは言い、彼を憎みました。しかし、それを見た故にこそ、ヨセフは、数多くの恐ろしい経験を通じてもなお、固く立ち続けることができ、神はヨセフを通して、地上に生きる神の人々に対するご自身の計画を達成することが可能だったのです。
ウォッチマン・ニー、『よろこびあふれる心』
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