2015年10月30日

10月30日

そうして、彼は出て行って、激しく泣いた【マタイ26:75】

自分だけはキリストのゆえにつまずくことは決してないと約束したとき、ペテロは主の言葉に、はっきりと言い返していました。虚勢を張っていただけではありません。ペテロは自分が真意を述べていると確信していました。ペテロがあまりに自分を固く信じていたので、イエスはすべての弟子に対して一様に述べた言葉の後で、ペテロだけが主を見捨てるところまで下落すると、特別に語ったのです。

ペテロの過信があまりに深く根を下ろしていたため、主がどれだけ説明しても、ペテロを説得することはできませんでした。それまでにないほど、熱烈にペテロは自分の忠誠を誓いました。その言葉に偽りはなかったのです。ペテロはイエスを愛しており、ただ素直に主に従いたかっただけでした。ペテロが、あのように述べたときは、本当に心から、そうしよう思っていたのです。しかし、彼は自分が目指していた者とは、違っていました。神に感謝すべきは、ペテロが完全に打ち砕かれることで、自分の弱さに気づいたことです。彼の自信が誠実なものだったら、ペテロが泣いたのも本当の気持ちから来たことでしょう。ペテロが本当の自分を見つけたこの時から、神はペテロを新しく作り直すことができました。

ウォッチマン・ニー、『よろこびあふれる心』

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