2015年8月20日

8月20日

今がこの世のさばきです【ヨハネ12:31】

新約聖書の中で、世界(kosmos)と言う言葉が、世(world)の代わりに使われるとき、それは物質的な宇宙とそこに住まうものに加えて、この世の出来事、この世のあらゆる物事の輪、豊かさ、強さ、楽しみなどもさしています。そういったものは、空疎で、すぐに消え去るものでありながら、私たちの欲望をかき乱し、神から離れるよう誘いかけます。アダムが扉を開けて、神が創造された世界に、悪を入れてしまった時から、この世界の秩序は、それ自体が神に敵対するものとなってしまったのです。

イエス様が、審判の判決がくだされたと述べるときは、物質世界とそこに住むものが既に審判を受けていると言われるのではありません。彼らの審判はまだ先です。ここで裁かれるのは、組織、調和を保っている世界の秩序であり、それはサタン自身が作り出し、今も支配しているものです。聖書はこうして、私たちを取り巻く世界への理解を深めてくれます。物質的なものの裏にある、サタンの目に見えない力に気づかなければ、今にもその力に引き込まれてしまいます。

ウォッチマン・ニー、『よろこびあふれる心』

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