2015年1月11日

1月11日

それゆえ、主はあなたがたに恵もうと待っておられる[イザヤ30:18]

神は驚くべき語り手です。しかし、もっと注目すべきは、神が驚くべき聞き手であることです。ヨブ記においては、全42章のうち、35章が人間のあいだの会話だけを記録しています。うち29章では、最初から最後まで、ヨブと3人の友だちが話を続けて、その間、神は黙って聞いています。もう一人の聞き手がおり、それはエリフと言う人間です。彼は、神を怖れた男で、3人がヨブを黙らせようと説得し、逆にヨブは彼らを沈黙させようとしている間、驚くほどの自制を見せています。しかし、ついにエリフは自分を抑えることができなくなり、堰を切ったようにしゃべりだして、それがこの書の次の6章を占めています。

エリフはよい聞き手ではありましたが、彼の忍耐には限度がありました。限りない忍耐を持って、聞いてくださったのは神だけでした。神は、ヨブが言いたかったこと、友人たちが語らずにいられなかったことのすべて、また、エリフが述べなければならなかったことの全てを、静かに聴いてくださいました。彼らは話し続け、神は聴き続けましたが、ついに4人は力尽きてしまいました。神の聞く力は、驚くほどのもので、そのおかげで最後には、恵み深くあられるのです。

—ウォッチマン・ニー、『よろこびあふれる心』

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